第26回日本臨床救急医学会において、伊藤理事長、北小屋理事が登壇しました

7/28~7/29に東京で開催された「第26回日本臨床救急医学会・学術集会」において、当研究会の伊藤理事長、北小屋理事が、複数のセッションで座長及び演者を務めました。日本臨床救急医学会は、救急医療における多職種連携をテーマとしている全国規模の医学会です。

 

 伊藤理事長は、精神科医ヴィクトール・フランクルの「ロゴセラピー」(苦難を乗り越える人間の精神力を探求した心理療法)による「人生の意味」の理解を深める教育講演で座長を務めました。また、ACP(末期患者の治療方針や終末期における過ごし方を、患者の自己決定権を尊重して明らかにするプロセス)の適切な理解と実践についてのワークショップに登壇し、特に今後高齢者人口が増加する中で、医療・介護分野の持続可能性を確保する上でこれらが重要な課題であるとし、活発なディスカッションを呼びました。

詳細は以下の通りです。

7/28(金)

 教育講演3(EL3)

 「『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』フランクルの伝言をたどる」

  [演者]河原 理子 (東京大学大学院 情報学環)

  [座長]伊藤 重彦 (北九州市立八幡病院)

7/29(土)

 ワークショップ7(WS7)

 「どうする?Advance Care Planning(ACP)の普及」

  [演者]伊藤 重彦

  [座長]淺香 えみ子 (東京医科歯科大学病院)

      渥美 生弘 (聖隷浜松病院 救命救急センター)

 

 北小屋理事は、救急活動における情報伝達とコミュニケーションの心理学を研究テーマとし、切迫する救急現場におけるコミュニケーションの困難さや重要性を理解し改善するための指針を各所で提供しています。また、欧米と我が国との条件の違いを踏まえ、救急救命士による、病院外心停止患者に対する基本的な対応戦略のあり方についてのセッションで座長を務め、大いに議論が展開されました。

詳細は以下の通りです。

7/28(金)

 パネルディスカッション2(PD2)

 「どうする?119番入電から始まる救急活動における情報伝達」

  [座長] 北小屋 裕 (NPO法人病院前救護と健康管理研究会)

        田中 秀治 (国士舘大学大学院 救急システム研究科)

 Pros/Cons1(P/C1)

 「院外心停止への対応 Load and Go vs. Stay and Play」

  [座長] 北小屋 裕 (NPO法人病院前救護と健康管理研究会)

        田邉 晴山 (救急救命東京研修所)

7/29(土)

 教育講演8(EL8)「緊急時に想いを伝えあう救急活動コミュニケーションの心理学」

  [演者] 木村 昌紀 (神戸女学院大学 人間科学部 心理・行動科学科)

  [座長] 北小屋 裕 (NPO法人病院前救護と健康管理研究会)